FX-投資・運用の考え
FX-スワップ派の投資手法(2_2)
2008年09月21日
スワップ長期投資派のランキングに参加中です ⇒ にほんブログ村
FX-スワップ派の投資手法(2_1)の買い下がり方法によって予定数量を買い付け完了したあとのポジション調整についての考え方です。
基本的にはそのまま放置してスワップを貰い続ければ良いわけですが、全て買い下がれた時の状況はそれ相当の為替含み損を抱え且つ平均建値からも大きく乖離していることになります。
相場の回復に時間を要するとみて、上げたり下げたりを繰り返すような局面で多少の為替差益を得ながら平均建値を少しずつ下げていく売買は有効であると考えます。
1.ポジションを大きく減らさない。
私の場合、サイバーエージェント外貨exの買い下がりFX口座では20銭刻みで買い下がり、1~2円刻みで売り上がるようにしていますので、為替レートが買い始めの値に戻った時点でおおよそ10%~20%ポジションが減るということになります。
せっかく買い下がりによってスワップを貯めるポジションを予定数量仕込めたわけですから、拙速な売りは避けてポジションを一定数量に保つよう心がけています。
2.平均建値を下げる。
例えばNZドル円を平均建値(買値)80円で保有している場合と70円で保有している場合とではレバレッジが同じならばロスカットレートに10円もの差が出ます。平均建値は1銭でも安いに越したことはないのです。
75円で買い建てたポジションを決済した(売った)場合、次に買い戻す時は必ず75円以下で買い建てるようにします。これで全体の平均建値は何もせずに放置していた場合と比べて僅かながらでも下がります(スワップ益は考慮せず)。
3.為替差益を確定する。
少しずつ決済していく場合、どのポジションを売ればよいのか悩むかもしれません。例えばNZ$を80円から70円までの幅で平均建値75円で保有している場合について考えてみます。
為替レートが1NZ$/75円になったとき。一番安値で買った70円のポジションを落とすのか、一番高値の80円のポジションか、それとも75円のポジションか・・それぞれで違いがあるように感じますが、売値が同じである限り、結局はどのポジションを決済しても同じことになります。
75円のポジションを決済した場合、為替損益は0、平均建値も変わらず75円のままです。70円のポジションの場合は為替差益が5円分確定しますが平均建値は上がります。80円のポジションの場合は為替差損が5円分確定してしまう代わりに平均建値を下げることができます。
私は為替差益が発生するぎりぎりのポジションを決済することが多いです。先の例ですと為替レートが75円の時には74円あたりのポジションを決済するということですね。一応の利益を確定でき、少し下がれば買い戻しも容易にできるという理由からです。
※ポジションごとの決済取引が不可のFX業者が一部にあります。
細かく売買を繰り返してもそれが放置していた場合に比べて良い結果になるとは限りませんが、このポジション調整をする最も大きなメリットは実利的なものよりも精神的な部分に寄与してくれることだと思っています。
少しずつ決済して利益を確定してやることで、今後上がっても下がってもどちらでも良いというニュートラルな立場になり、じっと我慢して保有するというストレスから解消されますので、このことが結果的にポジションの長期保有を可能にしてくれると考えるからです。
2008年09月21日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:FX-スワップ派の投資手法
FX-スワップ派の投資手法(3)
2008年08月21日
スワップ長期投資派のランキングに参加中です ⇒ にほんブログ村
FX-スワップ派の投資手法(1)とFX-スワップ派の投資手法(2)をまとめてみたいと思います。
(1)は定期的に同数量を買っていく方法です。買い付けのタイミングを一定間隔空けることでその間にスワップ益が貯まっていき買い建値を下げる効果があります。貯まったスワップ益で新たに買い増していけば複利効果も得られます。
買い付け数量と間隔を自己資金の都合に合わせて決めることができるので少額からスタートする場合に適していると思います。マーケットタイミングは考慮しないことになりますが、長期間運用を続けることでその期間の平均値あたりに建値が収斂してくはずです。
FXで外貨を買う場合、数量指定(1千、1万単位)しかできませんので、外貨MMFのようなドルコスト平均法(円貨での買い付け)のような効果は得られませんが、それを補って余りあるだけのスワップポイントがありますから時間の分散はFXでも十分に有効と考えます。
(2)は単純な分割均等買い下がり方法です。こちらも買い付け数量と刻み値を調整してやることで、少額からの投資は可能ですが、全体としてある程度の数量を購入できるだけの資金があった方がより効果的です。
最初に投資計画を立ててしまえば、あとは指値注文を入れて約定を待つだけなので手間がかかりません。約定通知を携帯メールに設定しておけばアラート代わりになりますので極端な話、日々の為替レートのチェックも特に必要はないということです。
買い始めのレートが高いと感じるならば最初は刻み値を大きくとって(例えば2~3円)、徐々に小さくしていく(例えば1~0.5円)方法、また潤沢な資金があるならば均等ではなく漸増や倍々のように下がるに従って買い付け数量を増やしていく方法なども応用として考えられます。
私は現在、同じ刻み値(20銭)で同数量(1,000通貨)ずつ買い下がっていますが、全体資金の1/3を待機させて予定買い下がり幅を超えての下落時に備えています。FX初心者の方は買い下がりの値幅と刻み値を大きくして、待機資金を多めに残しておく方が良いかもしれませんね。
私は(1)と(2)の方法を並行して実践しています。
(1)の定期買い付け方法は時間を確実に分散させることでリスクを下げているのですが、買い付け日以外に起こる急落場面等に対応できないという欠点があります(特に少額資金からのスタートで買い付け間隔が長くなってしまう方の場合)。
(2)の買い下がり方法は予め指値注文していますので急落(下落)時にはきっちり拾うことができるのですがレンジ相場で一定範囲を行ったり来たりしている場合や、上げ相場のときなどはなかなか注文が約定せず数量を増やすことができないという欠点があります。
(1)と(2)を併用してやることでお互いの欠点を補ってくれるのではないかと考え実践しています。それぞれのFX口座で取引を行なった時は、これまでの説明で分かり難い部分の補足も含めて随時報告していきたいと思っています。
2008年08月21日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:FX-スワップ派の投資手法
FX-スワップ派の投資手法(2_1)
2008年08月20日
スワップ長期投資派のランキングに参加中です ⇒ にほんブログ村
「FX-スワップ派の投資手法(1)」では少額で定期的に買い増していく方法を説明しました。私はこれと並行して別口座で分割買い下がりでのスワップ口座の構築をしています。
1,000通貨単位での買い下がりですが、複数回に分割して買えるある程度の自己資金を予め用意しておく必要があります。定期買い付け口座と併用するのは、それぞれの買い付け方法の欠点を補う意味もありますし、相場環境により柔軟に対応するという意味もあります。
ふたつめの単純買い下がり方法です。
通貨ペアはニュージーランドドル円を例とします。
私の場合、1NZ$/80円~68円まで単純に20銭刻みで1,000NZ$ずつ均等に買い指値を入れて注文が約定(成立)するのを待ちます。全ての注文が約定した・・つまりNZ$が68円にまで下がった・・時点で、約6.5万NZ$を平均建値(買値)約74円で買い付けるということになります。
買い付け数量について。
自己資金(証拠金)のうち買い下がり用に充当するのは2/3、残り1/3は待機資金にしておきます。下値68円というのは単なる目安です。長期での運用を前提にしていますので変動幅は大きくなることを想定して余裕を残しておくということです。
2/3の証拠金で買い下がる数量を決定します。私はレバレッジが2~2.5倍になるよう投資計画を立てています。買い始める為替レートが高いのか安いのかはあとになってみないとわからないので、レバレッジは安全重視で低く設定するようにします。
100万円の資金の場合、2/3の約70万円を買い下がり用に充当。仮にNZ$円でレバレッジ2倍ならば約2万NZ$を購入目安にして1千NZ$ずつの分割買いならば計20回分。1円刻みで20円幅(例:80円~60円)、50銭刻みで10円幅(例:75円~65円)をカバーできるということです。
買い始めるタイミングについて。
私の場合、長期チャートで下げトレンドが確認できたらテキトーに買い始めます。ヘンな話ですが、「買い下がる」ということは「下がらないと買えない」わけですから、ある程度下がる余地がある時の方が「買い下がり」のタイミングとしては良いとも言えます。
マーケットタイミングを推し量って売買することは端から無理(幻想)と諦めて、さっさと少量ずつ買い下がっていくのが良いと私は考えます。結果的に予定数量を買い下がれればラッキーですし、買い下がれなかったとしても、それはトレンドが反転したということですからそれもまたよしです。
FXを始めた何人かの友人にアドバイスしたのは、取り敢えずは最初の1投目を最少単位の1,000通貨で買ってみること、それからのことはスワップを毎日貰いならがじっくり考えても遅くはないよ、ということです。自分の基準が決まらなければ計画を立てるのも難しいと思いますので。
この買い下がり口座も1,000通貨単位で取引していますので、1.000通貨単位で取引可能な株式会社サイバーエージェントの外貨exを利用しています。スワップ益は決済しなくても引き出し可能、スワップポイントも高めの水準で利便性が良いので気に入っています^^
少額の資金で始める場合は、買い下がる値幅を大きく(1円~5円)とってやることで対処できますが、それでも全体で数千通貨単位でしか購入できないといった場合は、急落時のスポット(単発)買い用の資金にするか、定期買い付け用に充当した方が良いかもしれませんね。
2008年08月20日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:FX-スワップ派の投資手法
FX-スワップ派の投資手法(1)
2008年08月19日
スワップ長期投資派のランキングに参加中です ⇒ にほんブログ村
現在、1,000通貨単位で取引できる2つのFX会社を使ってスワップ目的の長期保有に耐えられるポジション作りをしています。それぞれのFX口座でポジション構築方法が若干異なるので説明してみたいと思います。
ひとつめは定期的な買い増し方法です。
私の場合、FX口座から受け取るスワップ益を原資に新たな証拠金として2週間に1度1,000NZ$ずつ買い建てています。2週間に約4万弱のスワップ益で現在(2008.8)のNZドル円レートは77~78円あたりですのでレバレッジ2倍以内での運用になります。
為替レートの高い安いはあまり意識しないようにして余程の急騰場面でない限りは黙々と買い増していきます。買い始めるタイミングによっては高いレートでの買い付けが続くかもしれませんが、運用期間が長くなればなるほど建値(買値)はその期間の平均値に収斂していくはずです。
FXを少額資金でスタートする場合は買い付けの間隔を長くとることになります。仮に毎月1万円ずつFXにまわせるのであれば3万円貯まる3ヶ月毎に1,000通貨単位(NZ$の場合)を定期的に購入していくということですね。
最初の投資計画を立てる段階でおおよその運用レバレッジと買い付け間隔を決めてしまいますので、このルールを守っている限り無茶な運用には為り得ません。そして、買い付け時のレバレッジを一定に保つことで、スワップが貯まっていく分だけ確実にリスクを下げていくことができます。
短期間で資産を何倍にもすることは不可能に近い投資方法ですが、コツコツと時間をかけてポジション大きくし、スワップ益を積み上げていくことで資産を増やしていくのが狙いです。
文章にするとあまりに単純で簡単な方法ですが^^;ルール通りの定期的な買い付けの実践は意外に難しいことだと気づきます。大きく上昇してきた局面では利益確定売りをしたくなりますし、逆に買い付け日が訪れるまでに急落して安い局面があれば思わず買ってしまいたくなります。
買い付けるレバレッジと間隔を先に決定する一番の理由は、思わずの衝動買いでリスクを高めてしまうことを避けるためです。レートが高くて買い難い局面は無理に買わない、含み益が出ているときは我慢せずに一部利益確定する、などのリスクを下げる方向での取引は柔軟に対応しています。
FX会社は1,000通貨単位で取引できる業者で且つ税金面で融通の利くシステムを採用している業者ということで、私は外為どっとコムを利用しています。実績もあり即日信託保存を採用しているので、長期でポジションを増やしていくには最適なFX会社だと思います。
2008年08月19日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:FX-スワップ派の投資手法
Powered by
Movable Type 3.36